設計士ブログ
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こんにちは。
前回まで冷暖房についてお話しましたが、次に注目していただきたいのが「湿度」です。
湿度は風邪やアレルギー、そしてカビやダニと直接的に関係してくるので、空調と同様にコントロールが必要になってきます。
冬の目指すべき温湿度は、ずばり最初に答えを言いますと
室温20℃ 湿度50%
が目標値です。
あるいは、室温21℃で湿度45%でもベスト域です。
あくまで温度と湿度の両方の条件を合わせて作る環境なので、たとえ高湿度を保っても低温だと乾燥する…ということもありえます。
ここで認識していただきたいのが、湿度には実は2種類あるということです。
実は一般的に私たちが「湿度」と呼んだり天気予報でも言われたりしているのは「相対湿度」。
よく見かける湿度計に表示されているのも相対湿度で、空気中にどのくらい水分があるかを%で示したものです。
一方で、実際に体で感じたりする指標になるのは「絶対湿度」。
縦1m・横1m・高さ1mの空間に含まれる水蒸気の重さが何グラムか、を示す数値です。
絶対湿度は健康と快適さにダイレクトに関係してくる部分で、家の環境づくりのカギになります。
また、住宅内で発生する水蒸気の量への認識もしておくと良いと思います。
室温や広さ、活動量にもよりますが、4人家族だと調理などの家事も含めておよそ1日10リットルの水蒸気が発生すると言われています。
相対湿度が100%を超えると水蒸気が気体として留まることができなくなり、水滴に変わります。
これがうまく処理されないと、カビなどが発生しやすくなるわけです。
次回は、カビについてこちらでお話できたらと思います。
エイト建築設計事務所の取り組みについては、こちらでもご覧いただけます。
「高断熱・高気密化」https://www.eight-sekkei.com/performance