設計士ブログ
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こんにちは。
前回のブログでは家庭内で発生する水蒸気の多さについて書きましたが、今日はそうした湿気によって発生してしまうカビについて書きたいと思います。
さまざまな活動や家事などで発生する水蒸気。
例えば洗濯の室内干しで見ると、4人家族ならひとり1.5kg × 4人でなんと1日3.6Lの加湿に匹敵するんです(!)
梅雨時期にこれを続けると、家にたまる湿気はかなりのことになりますよね…。
ですが、実は「湿気=カビ=木材が腐る」というわけではないんです。
カビによく似た腐朽菌(ふきゅうきん)というものがあり、両者の違いは目視ではほぼ見分けがつきません。
木材を腐らせるのはカビではなく腐朽菌のほうで、この腐朽菌は
①温度(20~30℃)
②湿度
③栄養(木材)
④酸素(空気中)
の4つが揃って発生します。
カビよりも長期的に有機物を分解し、腐敗を進行させることが特徴で、特に木材や植物の繊維を分解します。
木造の家であれば①温度③栄養④酸素は無条件にそろってしまっているので、私たちがコントロールできるのは②湿度のみ。
つまり水分のコントロールこそが腐朽菌をおさえるコツになるのです。
エイト建築設計事務所では、家事ラクも兼ねた水分コントロールとしてガス乾燥機の「幹太くん」や除湿乾燥機カライエなどをお勧めしています。
木材腐朽菌は発生させないことが第一。
適切な対策を行うことで最小限に抑えていくことができるので、建設時からしっかりやっていきたいですね。
エイト建築設計事務所の取り組みについては、こちらでもご覧いただけます。
「高断熱・高気密化」https://www.eight-sekkei.com/performance